妊娠すると、体や心に様々な変化が起こることがあります。当院では、妊娠をお考えの方から妊娠中の方まで、包括的な予防や治療を推進いたしております。

妊娠すると

妊娠による心身の変化

妊娠すると体や心に様々な変化を感じます。嬉しさや楽しみな気持ちがあるのと同じくらい、不安なことや体調不良を感じる方もいます。体調の変化は、妊娠初期のつわりにはじまり、妊娠中期・妊娠後期と進むにつれて貧血や腰痛、足がつるなどのマイナートラブルが増える方もいて、症状や感じ方は人それぞれです。

妊婦さんのお口のなかは

・歯肉に腫れや出血がある
・冷たいものや熱いものがしみる
・歯や歯肉に痛みがある
・唾液が粘っこい感じがする
・気分が悪く、歯みがきができない
・食事回数が増えて、歯垢が溜まりやすく感じる
などの症状が出やすい傾向にあります。

お口のなかが変化する理由

妊娠により女性ホルモンが増加することで歯周病菌が増殖しやすくなり、また血管の透過性が高まり唾液の粘性が高まって口腔の自浄性が低下することで、歯肉の炎症や出血が起こりやすくなります。また、つわりなどによる食嗜好の変化や歯みがきの困難、体調の変化等で口腔ケアが不足しがちなことなどにより、口腔環境は悪化してむし歯や歯周病のリスクが高くなるといわれています。

妊娠をお考えの方はぜひ健診へおこしください。

また妊娠中でも、歯科治療は可能です。

治療に際しましては、適切な治療時期安心して受診していただくための説明事項ございますのでご確認ください。

適切な治療の時期

妊娠初期(0~15週)
お体のの状態や治療内容によっては治療は可能です。治療を応急処置にとどめることもございます。

妊娠初期(16~27週・安定期)
ほとんどの歯科治療を行うことができます。また、比較的体調の安定した時期に、妊婦歯科健診の受診をおすすめいたしております。

妊娠後期(28~39週)
お体のの状態や治療内容によっては治療は可能です。体調の変化等で治療が中断してしまうことも考えられます。治療内容によっては応急処置程度にとどめることもございます。

安心して受診していただくための説明事項

母子手帳をご持参ください

歯科治療に当たっては母子健康手帳をご提示ください。また、産婦人科医から注意を受けていることがありましたら必ず歯科医師やスタッフにお伝えください。万が一体調や気分が悪くなった時は遠慮なくお申し出ください。

体調に合わせて治療いたします

治療時の姿勢、つわり等でご気分がすぐれない場合など、体調に合わせて治療やクリーニングを行いますので、お気軽にお申しつけください。

エックス線撮影(レントゲン)について

歯科治療で通常用いられるエックス線の放射線量はごくわずかで、照射部位も子宮からは離れており、防護用エプロンも着用するためお腹の赤ちゃんにはほとんど影響はありません。一方、エックス線撮影をすることにより、正しい診断、治療を行うことができます。当院では適切な時期に必要最小限のエックス線撮影を行うことを方針としております。

麻酔を使用する場合について

通常の歯科治療に用いられる麻酔は局所麻酔で、局所で分解されるため、赤ちゃんには影響はありません。治療時には痛みに応じて適切に使用いたします。しかし、以前に歯科麻酔薬によるトラブルなどの経験等ございましたらお申し出ください。不安が大きい場合には出産後の治療をおすすめすることもございます。

服薬について

妊娠中の患者さんに積極的に投薬を行うことはございません。しかし、我慢できないほどの痛みがある場合などには、産科の担当医に相談の上、より安全性の高い薬を処方することがございます。

定期健診をおすすめしております

市で行っている妊婦歯科健康診査はもちろんのこと、
健診は定期的に行うことが肝要です。
妊娠をお考えの方も、お口のなかのチェックに是非おこしください。